考察コーペレーション!

ツイステッドワンダーランドの考察サイト。性格がてんで違う友達ふたり、あおばとみどりで運営してます。

燦々スマイル!ーカリムについての考察ー

キャラ考察担当・みどりです。
今日は私の推しであるカリム君について!
私のガジェットケースにはカリム君の付箋をパッケージのまま、忍ばせています…。カリム君がいるだけで私は1日を乗りきれます…。
そんな魅力あふれる、考察ポイントもあふれる、カリム君について見ていきましょう。

目次
・入学経緯について
・モチーフはだれか
・描かれかた
・ユニーク魔法の活躍の場は?

◯入学経緯について
これは本当につい最近、5章で明かされましたね。Twitterでも随分話題になり、考察が飛び交っていました。5章未読の方はここからはお読みにならないことを推奨します。


カリム君が「選外漏れだか特例だかで」、1ヶ月遅れでナイトレイヴンカレッジにやってきたことが明らかになりましたね。
これは彼のモチーフも絡む問題ですが、ここではまず、それに対するジャミルの「自由になれるところだったのに」という発言に注目していきたいと思います。
スカラビア版CM(個人的には歴代CMで最高の絵コンテだと思います)の最後でジャミルが「これで俺は自由になれるんだ」と言いますよね。見たことない方はアニプレックスさんのYouTubeチャンネルで見られますのでぜひ。
4章で明らかになったように、カリムはジャミルにとって「足かせ」でした。カリム君がいる限り、ジャミルは本領を出すことができない、1番になれない、これがジャミルの抱える問題の中核にありました。
それを自分だけナイトレイヴンカレッジに入学することで、「(カリムがいない場所でなら俺は)自由になれたのに」と発言するのは大変自然な発想だと思います。
だとすると、「ジャミルを自由にしないこと=問題を肥大化させること=オーバーブロットさせること」こそが、ナイトレイヴンカレッジ学園長・クロウリーの狙いだったのではないでしょうか。
つまり、ジャミルをオーバーブロットさせるためのいわば「装置」として、カリム君は入学させられた可能性がある、と私は考えています。また、本編では「金銭的な援助を受けているので」、カリム君を寮長にしたと言っていますが、もし上述のような目的がそもそもあったのなら、これも「ジャミルの心の闇を肥大化させるため」に、カリム君を寮長に指名したというのが真実で、金銭云々は「表向きの理由」と考えられるでしょう。ともかく「アイツがいる限り、俺は一番になれない」という思いをジャミルに募らせる意図があったのではないか、ということです。
オーバーブロットとクロウリーの関係については、クロウリーの考察に譲りたいと思いますが、少なくともカリム君は「本来ナイトレイヴンカレッジに入学するはずがなかったのに、『学園側の事情(もしくは意図)で』入学することになった」というのは大きな情報でしたね。

◯モチーフについて
4章公開前はサルタン王なども候補に上がっていましたが、今となっては「アラジン」で間違いないでしょう。
理由はたくさんありますが、
・「アルアジーム」が「アラジン」のもじりと言える
・4章の「ドッカーーン!」前にみた、監督生の夢が、ジャファーがアラジンを追放するシーンだった
・魔法の絨毯になつかれている
の3点は大きな根拠と言えるでしょう。
他にも原典『アラジン』で、アラジンの言っていた台詞をカリム君が言っていたりもしますね。(アラジンがジャスミンに言う「僕を信じて」をなぞったと思われる、「オレを信じろ」です。4-9『星空ドライブ!』での台詞ですね。)

そうなると、ヴィランズを崇敬し、ヴィランズをモチーフに持つキャラの通う学校である「ナイトレイヴンカレッジ」に、ヒーローであるアラジンをモチーフとするカリム君はやはり来なかったはずの存在だし、来てもかなり「浮く」ことが想定されます。
実際、グリムなどには「ここでは珍しい『いいやつ』」と言われてますし、逆に同学年のラギーには、シルバーと合わせて「いらふわコンビ」(本人たちは天然でふわふわ、周りはイライラの意。レオナ式典服のパーソナルストーリー参照)なんて呼ばれています。
5章で登場するネージュ・リュヴァンシェが白雪姫モチーフであろうことを考えると、彼が通うロイヤルソードアカデミーは、ヒロイン・ヒーローキャラあるいは中立キャラ、要は「ヴィランズでないキャラをモチーフにしたキャラ」が通っていると推察されます。チェーニャも通ってますしね。
だから、本当はカリム君は、ロイヤルソードアカデミーに通うはずだったのではないでしょうか。

と、ここで「モチーフとなるキャラがヴィランズでないキャラ」が「ナイトレイヴンカレッジ」に在籍する場合に共通に見られる現象があります。
それは「設定のねじれ」です。
たとえばカリム君なら

アラジン…こそどろ、頭がきれる
カリム…富豪の息子、考えるのは苦手

という設定のねじれが見られますし、同じくヒーロー・ヒロインをモチーフとしていると思われるシルバーも、

オーロラ姫…16歳までに死ぬ呪いをかけられる
シルバー…17歳まで無事に生き延びている

という「設定のねじれ」が認められます。チェカ(モチーフはシンバだと設定資料集でも明かされています)も、原典『ライオンキング』ではスカーに復讐をしますが、ツイステッドワンダーランドでは「おじたん大好きっ子」ですよね。これも「設定のねじれ」かなと思うのですが…ただ、シンバは幼少時はスカーを信じているので、ちょっとカリム君やシルバーと同列に語っていいかは微妙なところです。
5章中編以降でネージュが実は腹黒キャラでした…というような展開にでもならない限り、基本的には「ヴィランズでないキャラをモチーフとする人物が、ナイトレイヴンカレッジに在籍する場合、『設定のねじれ』が起こる」、この理解でよいと思われます。

〇描かれ方
・赦しの心
カリムはかなりあっけらかんとした人物として描かれていますが、そこには深い赦しの心と慈愛があることが5章で分かりました。
「王様になったコソドロ」の話をするシーンで、カリムは「過ちに気づけたのに、名誉挽回のチャンスがないなんて。オレはそんなのヤダよ。」と語ります(5-34『挽回プリンス!』)。ここで彼が言う「過ち」は泥棒をしていたこと、つまり悪事を働いていたことです。カリムはホーム台詞(制服)で「ガキの頃から両手じゃ数えきれないくらい誘拐されてるからな。」という話をしています。つまり、アジーム家の跡継ぎとして、四方八方から幾度となく命を狙われていたわけです。それでもカリム君は「過ちに気づいて、名誉挽回するチャンスがみんなにあってほしい。そのためにオレは(誰かの過ちのために)死んではいけない」と考えているわけです。
5章でこの「慈愛」を知ったとき、私の涙はもう、もう、イグアスの滝でした。
これを慈愛と言わずして、なんと言いましょう。
カリム君の特技は「毒の鑑定」ですが、これについても「料理人や同じテーブルについてる誰かを疑いながら食べるより、美味しく食べたいじゃんか」という理由、そして上述の「(誰かの名誉挽回のチャンスを奪わないために)オレは生きていなければいけない」との思いで身につけた、と言っています。
スカラビア版CMはカリム君の「ジャミル、お前は絶対オレを裏切ったりしない」という台詞で始まります。それだけたくさん、カリム君は他者に裏切られてきたのでしょう。
それでも他者を信じようとする、信じていたい、そんな思いの強い子としてカリム君は描かれていると言えるでしょう。

・人を愛していたいカリム君
また、カリムはホーム台詞(制服)で「(弟がいっぱいいるから)年下の扱いは慣れているんだ」ということも言っています。また同じくホーム台詞(運動着)では「やっぱり年下って可愛いもんだよな。俺も今度実家に帰ったら、きょうだいみんなに会いに行こう」とも言っています。自分の命を狙うかもしれない兄弟たちを、カリムはそれでも愛しているわけです。
4章でもカリムは、ジャミルに裏切られたと知ってなお、「大好きだ」ということを止めませんでした。こうしてみると、彼の強い「他者を愛していたい」という気持ちが見てとれると思います。
4章でも寮生たちが、自分たちがカリムの優しさに助けられてきたことを回想するシーンがあります。イベント『フェアリーガラ』でも、具合が悪い妖精を助けてあげていました。助けてあげたいけど、どうしていいか分からなくてとにかくジャミルを呼んでくるあたりも含め、とても愛おしいシーンです。
本当にカリム君は、どこまでもどこまでも他者に好意的にありたいのだと思います。
その思いの強さは、イベント『星に願いを』で「みんなが幸せになれますように」と願ったほどです。
それが、「人が好きだから」なのか、それとも「愛されたいから」なのかは分かりません。
いずれにせよ、どこまでも他者を愛そうとし、宮沢賢治風に言うところの「全体の幸福」を願うカリム君を、私は推さずにはいられないのです。

〇ユニーク魔法の今後の活躍どころ
さて、そんなカリム君らしいユニーク魔法が「少しの魔力でたくさんのおいしい水を出せる」、『オアシスメイカー』です。
「少しの魔力で」というのがポイントですよね。4章でそうだったように、自分への負担は少ないまま、大量の水(しかも飲用可能)を出せるわけです。
まずひとつには5章での活躍が気になりますね。ここまでの流れでは前の章で監督生が問題解決に関わった寮の寮長たちが、問題解決の手助けをし、ユニーク魔法も活かしています。
5章前編ではひとまずダンス指南役として、監督生を助けたカリム君。『オアシスメイカー』はどのような活躍をするのでしょう。
やっぱりVDC会場で火事が起きてしまって、その消火活動にあたる、とかかな?
それともダンスの演出として、カリム君のユニーク魔法でシャワー降らせて「水もしたたるいい男×7」でもするのかな…ワク…ソワ…
ゆくゆくはデュースの「出でよ!大釜!」とコラボして、とてつもなく大きな(あるいは大量の)なにかを錬成する展開とかも見たいなと思っています。

【結論】
カリムきゅん、しあわせになって

私の願いはひとつです、はい。
以上、4章でカリム君のピュアネスと、ジャミル様の「俺だって一番になりたい」といういじらしさにスカラビア沼ドボーンした、みどりがお送りしました!
スカラビアはニコイチ…(み)